※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

帯解寺(おびとけでら)

概要

安産祈願で知られる華厳宗の寺。寺伝によると、長く子に恵まれなかった文徳天皇の皇后・染殿が、春日明神のお告げでこの地の地蔵尊に祈願したところ、惟人親王(これひとしんのう/のちの清和天皇)が誕生。文徳天皇はこれに感謝して、天安2年(858)、同地に伽藍(がらん)を建立し、帯解の寺号を与えた。
治承4年(1180)の平重衡(たいらのしげひら)による南都焼き討ちなどで、当時の建物は焼失している。
江戸時代には、3代将軍徳川家光と4代家綱の誕生の折に、それぞれ正室お江の方、側室お楽の方の祈願を受けており、境内には家綱が寛文3年(1663)に寄進した手水(ちょうず)鉢がある。
本尊の地蔵菩薩半跏像(じぞうぼさつはんかぞう、鎌倉時代)は、重要文化財。

参考

所在地:奈良県奈良市今市町734
拝観時間:9時00分~16時00分

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