※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

太安萬侶墓(おおのやすまろのはか)

概要

東山山中の田原の里に所在する太安萬侶の火葬墓。
昭和54年(1979)1月、茶の改植中に発見されたもので、出土した銅製墓誌には、「左京四條四坊従四位下勲五等太朝臣安萬侶以癸亥/年七月六日卒之養老七年(723年)十二月十五日乙巳」と、居住地、位階、勲等、死亡年月日、埋葬年月日が記されてあった。太安萬侶は、奈良時代の文官で、古事記の編者として知られる。
直径4.5メートルの円形の低墳丘と推定され、木櫃(もくひつ)の中には火葬骨、真珠等が収めてあった。奈良時代上級官人の墓としては、規模、構造、遺物の出土状況などが明らかにされた例は極めて珍しく、昭和55年(1980)2月19日、国の史跡に指定された。

参考

所在地:奈良県奈良市此瀬町

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