※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

内山永久寺跡(うちやまえいきゅうじあと)

概要

内山永久寺は、総院号を金剛乗院といい、真言宗古義派に属し、阿弥陀如来を安置していた。
永久年間(1113~17年)に鳥羽天皇の勅願によって創建され、当時の年号から永久寺と称された。
その地は法具の五鈷杵(ごこしょ)の形をしており、内に一つの山があったため、内山と号したという。
石上神宮の神宮寺として栄え、江戸時代後期までは、広大な境内に40有余坊の伽藍(がらん)を備える大寺で、参詣者は常に絶えることなく、「大和の日光」とまでいわれた。しかし、廃仏毀釈(きしゃく)の被害により、明治時代に廃寺となった。
今日では、わずかに池のみが、石上神宮の南、山の辺の道沿いに残るだけである。
貴重な仏像・障壁画・仏画などは散失し、一部は国外にまで渡っている。

参考

所在地:奈良県天理市杣之内町

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