かつては、神武東征の伝承に登場する大和の豪族、兄宇迦斯(えうかし)と弟宇迦斯(おとうかし)を祭ったという説もある。
神社の裏には、血原川という川が流れているが、この血原は「古事記」の神武東征伝承にまつわる地名。神武天皇は宇陀に入り、この地を支配していた兄弟に使者を出して自分に仕えるかどうか尋ねた。兄宇迦斯は使者を射殺し、表向きは従うふりをしつつ軍を集めて迎え撃とうとする。弟宇迦斯は神武天皇に兄の裏切りを伝え、兄宇迦斯が討たれて血が流れたことから血原という地名がついたという。
境内の手洗い石は「子もうけ石」と呼ばれ、夫婦で石をなでると子が授かるという伝説がある。
所在地:奈良県宇陀市菟田野宇賀志1096
拝観時間:境内拝観自由