※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

岩屋山古墳(いわややまこふん)

概要

昭和53年(1978)、村が実施した環境整備事業に伴う発掘調査の結果、1辺約40メートル、高さ約12メートルの2段築成の方墳であることが分かった。
埋葬施設は、南に開口する両袖式の横穴式石室で、全長17.78メートル。玄室は奥壁が2石積みで、側壁が5石。羨道部分は玄門側が1石積みで羨門側が2石積み、天井は1石で構成されている。
石材は全て丁寧に切り石加工が施されている。こうした構造の石室は「岩屋山式」と呼ばれ、奈良県内では、小谷古墳(橿原市)や峯塚古墳(天理市)などでも確認されている。
石室内からは、土師(はじ)器・須恵器・瓦器・陶磁器・古銭などが出土しており、7世紀前半ごろの築造とされる。
被葬者については、斉明天皇や吉備姫王などが候補として挙げられている。
国史跡に指定されている。

参考

所在地:奈良県高市郡明日香村越
見学自由

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