※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

安堵町歴史民俗資料館(あんどちょうれきしみんぞくしりょうかん)

概要

江戸時代から代々、村の庄屋を務めた今村氏の旧邸宅を利用した資料館。今村氏から安堵町への家屋・資料寄贈を期に、町の歴史や伝統、「灯芯ひき」に関する民俗資料を展示・伝承する施設として改修し、平成5年(1993)10月から一般公開されるようになった。
今村邸は、天誅組で知られる伴林光平(ともばやしみつひら)と親交があった今村文吾(ぶんご)、明治20年(1887)に大阪府から奈良県を独立・再設置に導いた運動家・今村勤三(きんぞう)、大阪大学第5代総長・文化功労者の今村荒男(あらお)らの生家でもある。
1581平方メートルの敷地内には、弘化4年(1847)に造られた表門と茶室、明治20年代に改装された母屋、江戸時代後期に建てられた米蔵、庭園があり、当時の庄屋の暮らしをうかがうことができる。
なお、灯芯とは、油を染み込ませて火をともす燃え芯のことで、イグサの皮を除いた髄の部分である。
安堵町では、江戸時代中期ごろから昭和43年(1968)まで、灯芯用のイグサが栽培されており、灯芯の一大生産地だった。町の伝統産業を後世に伝承していくため、資料館では、イグサから髄を引き出して灯芯を作る「灯芯ひき」などの各種実演・昔の暮らし体験講座も開催している。

参考

所在地:奈良県生駒郡安堵町東安堵1322
開館時間:9時00分~17時00分(入館は16時00分まで)
休館日:火曜日(祝日の場合は最も近い平日)、年末年始(12月27日~1月5日)

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