※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

飛鳥寺(あすかでら)

概要

崇峻天皇元年(588)に蘇我馬子が発願し、推古天皇4年(596)に創建された日本初の本格的寺院。
大化の改新を起こした中大兄皇子(後の天智天皇)と中臣鎌足が、蹴鞠(けまり)会で最初に出会った場所としても知られる。
寺名を法興寺、元興寺とも称し、現在の正式名称は安居院(あんごいん)である。
奈良市にある元興寺は、平城京遷都に際し、この寺が移されたものである。
昭和31年(1956)から行われた発掘調査では、塔の北、東、西の三方に金堂が配される独特の伽藍(がらん)配置が確認された。
塔と三金堂を囲む回廊の北側には講堂が立ち、大寺院だったことが分かっているが、仁和3年(887)と建久7年(1196)の雷火で旧伽藍が焼失。現在は江戸時代に再建した講堂のみが残る。
本堂内に安置されている本尊・銅造釈迦如来坐像は、推古天皇13年(605)に天皇が詔して、仏師・鞍作止利(くらつくりのとり)に造らせた日本最古の仏像で、「飛鳥大仏」の通称で親しまれている。
度重なる罹災で後世、大部分は補修を受けるが、額と目のあたりの部分、左耳、右手中央三指などは造立当初のまま残る。

参考

所在地:奈良県高市郡明日香村飛鳥682
拝観時間:4~9月は9時00分~17時30分、10~3月は9時00分~17時00分、最終受け付けは終了時刻の15分前まで

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