弘仁10年(819)、空海が金剛峯寺の建立を志し、笠寺(竹林寺)を訪れた。
当時、鷲峰山は入山が禁じられていたため、閼伽井の地を行場と定め、池で身を清め、21日間の行を修めた。下山後、金剛峯寺建立を目指したものの、火災や疫病に見舞われ思うにまかせず、空海は再び笠山に登り、閼伽井で水行を行ったという。
その際、この地へ不動明王を祀ると、荒神の分神を授かり、高野山に戻って見事建立したと伝えられている。以来、閼伽井不動明王と名付けられ、池の水は荒神参拝の前に身を清める浄水として用いられている。
所在地:奈良県桜井市笠
拝観時間:境内拝観自由