
さまざまな海軍志願兵志願動機と経緯
さまざまな海軍志願兵志願動機と経緯1
『海軍昭和八年会史』(⑪)より
- 海軍志願兵募集のポスターにあこがれて
- 家庭の事情で中学中退、少年時代の夢を託すつもりで
- 農学校卒、師範二部進学は家の借金のため断念し替わりに海軍を志願
- 中学講義録で広告を見て、恩給や将校への道などこれだと思った
- 役場でポスターを見て、各地を廻れる海軍が良いと思った
- 中学卒、進学の希望もあったが家事都合で1年間農業、飛行機乗りになりたいが年齢超過のためまずは一般兵として海軍へ
- 山国育ちゆえの海にあこがれ、スマートな軍服や出世が可能
- 商業学校卒業。不景気のなか町の兵事係と親しかった叔父の勧めで
- 父の病気のせいで鉄道学校進学を断念したところポスターを見て
- 勉強好きだったが父が進学に無理解
- 百姓が嫌いなため親に無断で海軍志願を決心
- 役場兵事係の勧めで
- 師範学校進学を経済的な事情で断念、恩給で悠々自適の退役陸軍将校叔父の姿を見て軍を志望、見学した戦艦の威容と乗員の格好良さに魅せられ
- 農家の長男だったが百姓ではとても食っていけないと考えて
- 生後すぐ父を失い貧乏、時計屋に奉公中たまたま見かけた戦艦の威容と募集広告に惹かれ
- 国内外の情勢逼迫に海軍志願を決意、大工にしようとした父を押し切る
- 海軍短期現役生出身の小学教員の指導で
- 海軍志願兵として12年服役した兄の影響で
- 役場に貼ってあったポスターに惹かれて
- 休暇のたびにおいしい菓子などを買ってきてくれる海軍志願兵の兄を見ていいなと思った
- 専修学校でさらに進学を目指していたが、家族の負担と徴兵検査を考え海軍を志願
- 夜遊びのたまり場で会った水兵のかっこよさと彼の話に魅了されて
- 農林学校に進学したが農業の前途を考え中退、軍国華やかな時代で憧れていた海軍に志願
- 小学の修学旅行で軍艦の威容に感動、海軍に志願した先輩の話を聞いて
- やがて徴兵されるなら早めに志願したほうが共同生活にも慣れ、都会の状況もわかる
- 航空兵に憧れたが、役場兵事係に難関だからと電信兵を勧められる
- もともと粋な水兵さんに憧れていた
- 適当な就職口がなく、隣家の志願の海軍電信兵の影響で
さまざまな海軍志願兵志願動機と経緯2
カッコ内は出典及び入隊年
- 教員養成所中退、上京して講義録で学習中に、休暇中の海軍軍曹から勧められて(『秘話!海兵選修学生』⑦、大正14年)
- 中学卒業後、国に奉公し俸給がもらえ加えて勉学の道も開かれていると聞いて(『一海軍特務士官の証言 : 戦争と人間の記録』④、昭和2年)
- 海が好きで、軍人になれば生活が保証され海外見物もでき努力次第では故郷に錦を飾れる(『海軍時代の想い出 : 太平洋戦争戦後四十年記念』⑧、昭和10年)
- 経済的に泣く泣くあきらめた進学の代わりとして(『鴻毛の一毛 : 海軍戦争体験記』⑱、昭和10年但しこの時は入隊せず徴兵で海軍へ)
- 小学校を卒業する頃からポスターと先輩の水兵服にあこがれて(『海軍時代の想い出 : 太平洋戦争戦後四十年記念』⑧、昭和12年)
- 中学は遠距離で通学不能、百姓にはならないと決めていた、海軍に憧れ何度も受験(『さらば、南十字星 : わが太平洋戦争従軍記』⑩、昭和13年)
- 経済的に進学できずぐれていたら海軍出身の役場兵事係に勧められた(『海軍下士官兵重巡・那智』②、昭和15年)
- 太平洋戦争の報道に胸を躍らせ、いつか軍隊に入るなら早くあこがれていた海軍に入りたい(『南海の死闘 : 少年水兵の海戦記』⑬、昭和17年)
- 同期に聞くと、自分が志願して、戦争に参加しなければ、日本は勝てないという思いからが大部分(『オホーツク海を越えて : 海軍・シベリア回想記』⑯、昭和18年)
- 家族と漁業に後ろ髪を引かれつつも、祖国の苦難をみるにしのびず(『軍艦旗に青春を捧げて : 一水兵の回想』⑫、昭和19年)
