
「補助貨回収画劇 風呂屋の大ちゃん」
戦時物資活用協会発行・大日本画劇株式会社制作 昭和18年(1943)1月20日発行
娯楽の少ない時代、紙芝居は子どもたちの楽しみの一つだった。
しかし戦時体制が強まると、敵意高揚の道具として学校や町内会の集会などで盛んに利用された。
この紙芝居は、兵器の原料になる金属類の供出を推奨したもの。
主人公の大ちゃんは父親が乗っている潜水艦の機器に必要なニッケルが、日本ではほとんど採れないことを知り、風呂屋の客から古い銅貨・白銅貨・ニッケル貨を回収して、たくさんの人からほめられるという筋である。
