『けんちく体操』

作成者
チーム建築体操
出版者
エクスナレッジ
刊年
2011.4

  とにかくタイトルが気になりました。「けんちく体操」って…?
  表紙の写真は、東京タワーの前で真面目な顔をした大人3人が、頭の上 にすっと手を挙げ、両手指先を合わせてとんがりのポーズをとっているも の。足元は肩幅以上に広げて…。そう!東京タワーのまねをしているので す。中を開くと、京都タワーもありました。上部の展望室や下部の受け皿 のような部分とその下のビル部分すべてを5人で表現しています。太陽の 塔は二人であの上と真ん中の顔を表現しているのがなんとも見もの。
  建築体操とは、建築物を模写する体操のことで、外観だけでなく、構造 や用途、個人的に抱いた第一印象などを身体で表現するものだそうです。 身体能力以上に、建築を見る、知る、愛する情熱が問われる体操とのこと。 発案は東京都江戸東京博物館の研究員がとてもまじめに行ったもので、各 地でワークショップが開かれているそうです。
  ギザのピラミッドや奈良の東大寺大仏殿など全部で73のけんちく体操 の紹介のなかには一人でできるものから七人での大作、子どもと一緒に表 現するものもあり、家族や仲間でちょっと試してみたくなります。