『小惑星探査機「はやぶさ」の奇跡:挑戦と復活の1592日:Hayabusa』

作成者
的川泰宣著
出版者
PHP研究所
刊年
2010.10

  プロジェクトのリーダーが語る7年間の軌跡! 60億キロの旅を終えた 「はやぶさ」のカプセル収容までの挑戦を紹介しています。
  本書は、2003年5月の打ち上げから2010年6月のカプセル収容までの全容が明かされています。その7年の歳月の間には、姿勢制御機能が故 障したり、4つのエンジンがすべて不能になったり、通信が途絶して行方不明になっていたことなどがあり、それらのエピソードが紹介されています。
  また、本書中に出てくる小惑星「イトカワ」は、日本のロケット開発の父である故糸川英夫博士にちなんで「ITOKAWA」(イトカワ)と名付け られました。ちなみに「はやぶさ」が撮影した「イトカワ」は、横長でとってもユーモラスな形をしており、動物のラッコのようです。世界で初めて 「イトカワ」より持ち帰った岩石質の微粒子が米科学雑誌「サイエンス」の2011年8月26日号の表紙を飾りました。また、この号には、「はやぶさ」に関連した論文6編が掲載されています。   最後に「はやぶさ2」計画が進められており、2015年までに打ち上げられる予定だそうです。