『朝起きられない人のねむり学 : 一日24時間の賢い使い方』

作成者

神山潤著

出版者

新曜社

刊年

2016.6

 もし、今の自分が昔の自分にアドバイスするとしたら皆さんは何と声をかけますか?私は第一に「睡眠は大切にしたほうがいいよ!」と言いたいです。恥ずかしながらそれほど規則正しい生活ができていませんでした。昔から「早起きは三文の徳」といった諺がありますが、なかなか実行できないのが現代社会ではないでしょうか。こちらでは睡眠の専門医による、とくに中高大学生といった若者の睡眠について啓発した1冊をご紹介します。
 本書は、「ヒトは寝て食べて出して初めて脳も身体もそして心も活動が充実する昼行性の動物」というフレーズをキーワードに執筆されています。若者に身体の調子を乱さないための眠りと生活習慣についての常識をしっかりと身につけてほしいとの著者の思いが込められ、睡眠外来を訪れる若者たちの事例(事例編)、知っておきたい眠りの知識(基礎編)、快適な眠り・生活リズムを取り戻す(実用編)などから構成されています。
 日本の社会には「寝る間を惜しんで仕事をすることを尊ぶ文化」が根付いています。しかし、このような気合と根性の礼賛に著者は警鐘を鳴らします。誰しも1日は24時間しかありません。大切なことは寝る時間をしっかりと確保するという強い意志をもつことであり、場合によっては行いたい事柄であっても捨てる勇気をもつことが重要になります。
 眠りに関する悩みをお持ちの人や生活リズムの乱れを実感している人はもちろん、自分自身では睡眠や生活リズムの乱れを自覚していない人も多いかもしれません。本書を参考に、一度立ち止まって身体の声に耳を傾け、生活を見直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。