『ナミビアを知るための53章』

作成者
水野一晴, 永原陽子編著
出版者
東京 : 明石書店
刊年
2016.3

「ナミビア」? どこだっけ。「ラトビア」「ボリビア」「リビア」と「~ビア」のつく国名を思い浮かべてみましたが、ヨーロッパやアフリカ、南アメリカ、あちこちにあります。「ナミビア」という国名は初めて聞きました。
第1章「ナミビアへの招待」の冒頭は、「多くの日本人はナミビアという国を知らないし、ましてやその国がどこにあるのか、ほとんど考えたこともないだろう。その一方で、観光でこの国を訪れる日本人の数は年々増加している。」という書き出しで始まります。私は、どこにあるどんな国かと興味がわいてきました。
「ナミビア」は、アフリカ大陸の南端付近、南大西洋側に位置した共和国。国名の由来は「ナミブ砂漠」からのもの。「ナミブ」は現地の言葉であるコエコエ語で「広いところ」「何もないところ」を意味するそうです。2013年ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された、酸化鉄の影響で赤に変色した広大なナミブ砂漠は、写真などで目にしたことがあります。また、起源が8000万年前の世界最古の砂漠とも言われています。
この本には、ナミビアの自然環境や歴史、砂漠地帯に生活する人々の暮らしや文化、世界の中での位置づけなど、ナミビアを知ることができる53章が収載されています。
私たちは一生の間にいくつの国を訪れることができるのでしょうか。私自身日本国内ですら行き尽くすことはできないのに、世界の国々などほんの一握り行けたらいいほうです。でも、幸いにも、図書館には各国のことを知ることが出来る資料が沢山あります。本書は「エリア・スタディーズ」というシリーズになっていて現在143番まで発行されています。いつか現地に行ける日を夢見て本のページをめくる楽しみを味わうことができます。