『じぶんの学びの見つけ方』

作成者
フィルムアート社編集部 編
出版者
フィルムアート社
刊年
2014.7

今回紹介する『じぶんの学びの見つけ方』は、第一線で活躍する26人に「学び」についてインタビューした内容をまとめたものです。様々な分野で活躍する著者に「何を、なぜ、どのように学ぶのか」という問いを投げかけています。
4月は年度の始まりでもあり、これから新しい環境で何かを始めてみようと思われる方も多いのではないでしょうか。「学び」というと、学生時代の学びを想像しがちですが、よく言われる言葉に、「学ぶことは生きること」があります。本書にも、「学ぶことは、生きること、自分の人生をつくること。つまり、じぶんの学びを見つけること=じぶんの働き方、暮らし方、生き方を考えて、それを自らつくりだすこと」と書かれています。
巻頭では、「自分の学びを見つけるために」と題して、山崎直子氏(宇宙飛行士)と石戸奈々子氏(NPO法人CANVAS理事長)の対談が掲載されています。また、柴田元幸氏(翻訳家)による「身体で読む」という学びや、村上恭和氏(日本生命女子卓球部監督・日本女子卓球ナショナルチーム監督)による「教えないこと」からの学びなど、様々な分野で活躍されている著者の「学び」を、始めた動機や原体験といった出来事、また、今も学びを継続する理由や仕組み、その原動力となっているものについて紹介されています。著者たちの学びに共通していることは、ただ単に自分自身の学びだけで終わらずに、社会や他者とのつながりが自身の学びに生かされているという点です。
著者たちの多様な学びの在り方を知ることにより、自分自身の学びを考えるきっかけとなればと思います。ぜひ、ご一読ください。