『日々、読書好日。(伊藤まさこの雑食よみ)』

作成者
伊藤まさこ
出版者
メディアファクトリー
刊年
2013.10

本書は、雑誌『ダヴィンチ』に2011年3月号から2013年1月号に掲載された『伊藤まさこの雑食よみ』を著者自身が再構成し、大幅に書き下ろしを加えたものである。
本書は、本の紹介と著者の訪れた場所を写真とともに紹介している。膨大な山の本をコレクションした信州大学小谷コレクションや、本の街、神保町の老舗の書店の紹介、そして、古書店巡りの時に訪れた喫茶店の「さぼうる」やビアホールの「ランチョン」なども紹介している。
また、「ミッフィー」企画展では、著者は図録を手にして紹介している。図録を企画したのは、アートディレクターの祖父江慎氏で、分厚い図録なのだが、ミッフィーの絵本と同じサイズの正方形であることが心憎いとの評。この図録は大人がミッフィーを楽しむための最高の1冊で、宝物であると記している。
スタイリストの著者にとって、本はとても身近な存在であり、本があれば、時空を超えてどこにでも行け、会いたい人に会える、そして創造の世界にも行ける、だから、やっぱり、本を読むことはやめられないと記している。
本書を読んだ後、紹介されている場所を訪れてみたいと思わせる1冊である。