『本へのとびら : 岩波少年文庫を語る』

作成者
宮崎 駿著
出版者
岩波新書:新赤版 1332

  岩波少年文庫は1950年に創刊された岩波書店初めての児童書であり、 今までに発行されたタイトル数が400を超えるシリーズです。親子3代に わたって親しんでこられた方も多いのではないでしょうか。
  そんな岩波少年文庫に対する宮崎駿氏の「愛」を感じるのが本著です。 宮崎アニメ作品の中にも「ゲド戦記」や「借りぐらしのアリエッティ」な ど岩波少年文庫の作品がもとになっている作品があり、宮崎監督は本著の中 で、岩波少年文庫から受けた影響の大きさについて語っています。
  また、昨年の東日本大震災を境にして、読書環境や読書に対する考え方の 変化、そして、自身の作品制作への取り組み姿勢の変化などについても語ら れています。
  この作品を読むことで、宮崎アニメの違った一面を発見することができる と思います。
  また、この作品のなかで宮崎監督が薦める作品を読んでみるのも良いです が、その他の作品を読んで、自分自身のお薦め岩波少年文庫を見つけてみる というのもいいのではないでしょうか。