※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

龍王山(りゅうおうざん)

概要

奈良盆地の東にそびえる標高585メートルの山で、山頂には、雨ごい信仰の祠(ほこら)・龍王社が二つある。
柿本人麻呂が、「衾道を引手の山に妹を置きて山路を行けば生けりともなし」と詠った「引手の山」は、この龍王山だといわれている。
頂上には、かつて、大和国を代表する山城の一つ、龍王山城があった。
中世の豪族・十市氏が、天文年間(1532~1555年)に築いた城で、のちに、松永氏、秋山氏が入城、織田信長により廃された。北城と南城に分かれており、奈良県に残る城跡では最大級とされ、信貴山城 に次ぐ規模である。
山頂付近が南城跡、その北尾根が北城跡で、今も石垣などの跡が残る。
現在、山頂までは三つのハイキングルートが整備されており、その一つは、龍王山の西斜 面に点在する龍王山古墳群と呼ばれる古墳のなかを抜けていくコースである。

参考

所在地:奈良県天理市田町

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