依水園(いすいえん)の南隣りにある庭園で、「興福寺古絵図」によると、興福寺塔頭(たっちゅう)の摩尼珠院(まにしゅいん)があったとされる場所である。
明治に民間の所有になり、大正8年(1919)に現在の建物と庭園が造られた。その後、奈良県の所有となり、庭園観賞や茶会に広く利用できるよう、平成元年4月1日から一般公開されている。平成22年(2010)5月には、20年ぶりに茶室のかやぶき屋根がふき替えられた。
池の庭、苔(こけ)の庭、茶花の庭からなり、苔の庭には離れ茶室がある。園内は新緑や紅葉が美しく、数多くの花々で彩られている。
所在地:奈良県奈良市登大路町60-1
開園期間:庭園3月10日~12月27日
茶室1月5日~12月27日
開園時間:9時00分~17時00分(入園は16時30分まで)