覚範は比叡山横川の僧で、武芸に優れ、吉野一の荒法師と呼ばれた。 兄・頼朝に追われた源義経は静御前と別れ、吉野山のさらに奥地に逃げ延びた。迫る追っ手に義経の忠臣・佐藤忠信が、花矢倉で一人、矢を射かけて立ち向かった。義経を追う覚範は討たれ、その首を埋めた首塚と伝えられている。 花矢倉周辺は、桜が上にも下にも滝が流れ落ちるように咲くことから滝桜と呼ばれ、現在は吉野山の桜を一望できる展望台となっている。
所在地:奈良県吉野郡吉野町吉野山
横川の覚範の首塚 2010年10月20日撮影 吉野郡吉野町