※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

与楽寺(ようらくじ)

概要

真言宗の寺院。山号は金龍山。
三間四方の本堂内に本尊の弘法大師坐像(県指定文化財)が祭られている。後頭部内側の墨書銘から、応安6年(1373)に僧行盛が制作したことが分かっており、弘法大師像としては、奈良市の元興寺が所蔵する弘法大師坐像(重要文化財、鎌倉時代)に次いで古い。
平成7年(1995)、弘法大師坐像の脇壇に置かれた十一面観音立像(天福元年(1233))の胎内から、高さ約31センチの十一面観音立像(重要文化財)が見つかった。
マユミの木を使い、頭上面から蓮華座まで一材から掘り出し、冠飾、瓔珞(ようらく)などが精緻に彫刻されており、宝冠や頭上面の配置が異色である。
8世紀ごろ唐で作られ、遣唐使らが持ち帰った可能性が指摘されているが、奈良時代に国内で作られたとする見方もある。
境内の南には、弘法大師が掘ったと伝えられる梵字(ぼんじ)池やゆかりの修行石がある。

参考

所在地:奈良県北葛城郡広陵町広瀬797
拝観時間:7時00分~17時00分

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