浄土宗の寺。鎌倉時代の正和5年(1316)、花園天皇勅願所本覚院として町内八幡町に建立された。
のちに、田原本の初代領主・平野長泰が復興し、本誓寺と改め、正保4年(1647)、2代目・長勝によって現在地(教行寺の跡地)に移設された。
本尊は阿弥陀如来立像で、鎌倉時代後期の作。
平野家の菩提寺でもあり、境内には2代目・長勝、9代目・長発の霊廟が並んで建てられている。本堂は度重なる火災で焼失し、現在は昭和58年(1983)に再建された鉄筋コンクリート造りの建物である。
元は楽田寺にあったとされる平安時代中期の十一面観音立像が安置されている。
所在地:奈良県磯城郡田原本町582
拝観には事前申し込みが必要