平城宮跡の第一次大極殿のすぐ北側、佐紀盾列(さきたたなみ)古墳群の東群の中では西端に位置している。 かつては全長253メートルの大型の前方後円墳だったとされるが、平城宮造営時に前方部が破壊され、現在は直径105メートル、高さ13メートルの後円部を残すのみである。 宮内庁は平城天皇の楊梅陵(やまもものみささぎ)としているが、同天皇が亡くなったのは9世紀。一方、古墳の築造は平城宮造営前の5世紀ごろと考えられている。
所在地:奈良県奈良市佐紀町
平城陵(市庭古墳) 2010年11月29日撮影 奈良市