六歌仙の一人、在原業平(ありわらのなりひら)ゆかりの寺で、「業平寺」とも呼ばれる。
平安京への遷都の後、平城京を懐かしんだ平城天皇が上皇となって仮の御所「萱(かや)の御所」を建て、住んだことに始まる。
その後、平城天皇の皇子、阿保(あぼ)親王や、阿保親王の子・在原業平が住み、業平が自ら彫った聖観音菩薩立像(本尊、重要文化財)を祭り、阿保親王を弔ったという。
室町前期の本堂、鎌倉後期の南門と塔婆はいずれも重要文化財。境内にはツバキ、レンギョウ、ハスなど四季の花々が咲く。
所在地:奈良県奈良市法蓮町517
拝観時間:9時00分~17時00分