※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

八幡神社(桧垣本)(はちまんじんじゃ/ひがいもと)

概要

能楽・狂言の源流である猿楽の一座、桧垣本猿楽座の発祥の地とされる。
室町から江戸にかけて大和四座(観世座、宝生座、金春座、金剛座)とともに活躍した吉野猿楽の中の一つであり、金峯山寺(吉野町)や興福寺(奈良市)で演能したことがそれぞれの寺の日記に記されている。
神社と桧垣本猿楽を直接結び付ける記録はないが、かつて猿楽は神事の一環だったことから、桧垣本にあるこの神社が拠点であったと考えられるという。
神社の由緒については、「大和志」(1736年)に近隣の八幡神社の総社であったことを示す記載がある。
祭神は、息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)、誉田分命(こんだわけのみこと)、大鷦鷯命(おおさざきのみこと)で、長い参道の奥に拝殿や本殿が建つ。
大淀町は、町の伝統文化である桧垣本猿楽をよみがえらせ、後世に引き継ごうと、平成13年(2001)から小学生を対象に能楽体験講座「ちびっ子桧垣本座」などの事業に取り組んでいる。

参考

所在地:奈良県吉野郡大淀町桧垣本
拝観時間:境内拝観自由

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