奈良盆地の東山麓に位置する全長約120メートルの前方後円墳。 埋葬施設がある後円部が北、前方部が南にあり、築造時は墳丘の周囲に濠(ほり)をめぐらせていた。 昭和56年(1981)の発掘調査では、前方部の南側から東側にかけて、墳丘を取り巻く濠の跡が発見され、多数の埴輪(はにわ)が出土している。 埴輪の特徴や墳丘の形から、古墳時代後期の5世紀末~6世紀にかけて築造された古墳だと考えられている。 現在では、古墳全体が公園として整備されている。
所在地:奈良県天理市杣之内町
西乗鞍古墳 2011年1月17日撮影 天理市