※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

奈良豆比古神社(ならずひこじんじゃ)

概要

延喜式神名帳(927年)に記された式内社「大和国添上郡奈良豆比古神社」の後裔(こうえい)社。かつては奈良坂春日社と呼ばれていた。
光仁天皇の父の施基親王(志貴皇子、後に春日宮天皇と追号される)が病気療養のために隠居していた奈良山春日離宮の地であり、宝亀2年(771)に施基親王を祭ったのに始まる。
中殿には、この地の産土神(うぶすながみ)と考えられる平城津比古大神(ならつひこのおおかみ)、左殿には施基親王、右殿には施基親王の子である春日王を祭る。
毎年10月8日夜に行われる「翁舞(おきなまい)」は、平成12年(2000)に重要無形民俗文化財に指定された。能楽の古い形を残し、奈良時代に春日王の病気平癒を祈願して舞ったのが始まりとされている。
境内の「樟(くす)の巨樹」(県指定天然記念物)は樹齢が1000年を超え、目通り幹周り約7.5メートル、樹高約30メートルに及ぶ。

参考

所在地:奈良県奈良市奈良坂町2489
拝観時間:9時00分~17時00分

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