※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

東大寺 盧舎那仏坐像(大仏)(とうだいじ るしゃなぶつざぞう/だいぶつ)

概要

広く庶民の信仰を集め、親しみを込めて「奈良の大仏さん」と呼ばれているが、正式名称は盧舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)という。東大寺の本尊であり、国宝に指定されている。
天平15年(743)、聖武天皇の詔によって鋳造されたもので、大仏鋳造と伽藍(がらん)造営は国力を注いだ一大プロジェクトであった。
工事に携わった人の数は、延べ260万人余と言われ、使用された銅や金は日本国中から集められた。また、僧・行基のまとめる大衆からの勧進も、大仏造立の大きな力となった。
大仏開眼供養会は天平勝宝4年(752)、インド出身の僧・菩提僊那(ぼだいせんな)を導師に迎え、盛大に行われた。その後、地震や兵火によって被災し、たびたび補修が行われており、建立当初の部分は台座の蓮弁の一部と膝頭あたりである。
現存する像は、像高14.98メートル。右手は胸のあたりに上げ、前に手のひらを向ける施無畏印(せむいいん=畏れを取り除いて安心させる)、左手は膝の上で手のひらを上に向ける与願印(よがんいん=願いを叶える)の説法の姿をしている。

参考

所在地:奈良県奈良市雑司町406-1
拝観時間:
7時30分~17時30分(4~9月)、7時30分~17時00分(10月)、
8時00分~16時30分(11~2月)、8時00分~17時00分(3月)

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