※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

唐招提寺 うちわまき(とうしょうだいじ うちわまき)

概要

鎌倉時代の唐招提寺中興の祖・覚盛(かくじょう)をめぐる逸話にちなんだ行事。
修行中のこと、覚盛が蚊に刺されているのを見つけた弟子は、その蚊をたたいて払おうとしたが、覚盛は「自分の血を与えるのも菩薩行である」と言って戒めたと伝えられる。
覚盛が亡くなったとき、法華寺(奈良市)の尼僧は、その戒行清廉な人柄をしのんで「せめてうちわで蚊を払って差し上げよう」とうちわを供えたという。そして、覚盛の命日に営まれる中興忌梵網会(ちゅうこうきぼんもうえ)の法要の後、うちわまきが行われるようになった。
当日は、講堂で梵網会、続いて堂前で舞楽奉納があり、この後、鼓楼からうちわがまかれる。
うちわは長さ約40センチ。あおぐ部分がハート形をしているのが特徴。
病魔退散や魔よけの利益があるといい、鼓楼の周りはうちわを求める参拝者で埋まる。
1,500本を準備するが、安全のため一部は手渡ししている。

参考

開催場所:奈良県奈良市五条町13-46 唐招提寺
開催日時:5月19日15時00分~

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