真言宗豊山派の寺院で、西国三十三所第六番札所。正式には「壷阪山南法華寺」と言い、大宝3年(703)、元興寺の僧・弁基を開基とする。本尊の十一面千手観世音菩薩は、古くから眼病に霊験あらたかなことで知られていた。
明治時代に、壷阪寺の観音様の御利益と貞淑な妻・お里の献身によって、盲目の沢市の目が開くまでを描いた浄瑠璃「壺坂霊験記」によって、さらに広く知られ、今も全国各地から多くの参拝者が訪れる。境内には、盲人養老施設、点字図書館など目の不自由な人のための諸施設がある。
所在地:奈良県高市郡高取町壷阪
拝観時間:8時30分~17時00分