※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

中宮寺(ちゅうぐうじ)

概要

法隆寺に隣接する聖徳宗の寺院。聖徳太子が母の穴穂部間人皇女(あなほべのはしひとのひめみこ/間人皇后)のために建立したとされる。
昭和39年(1963)、現中宮寺の東方で旧中宮寺跡が発掘調査され、南に塔、北に金堂を配した四天王寺式配置伽藍(がらん)であったことが確認された。
「国宝木造菩薩半跏像(伝如意輪観音)」は、その金堂の本尊であり、気品漂うアルカイックスマイル(古典的微笑)で知られる。飛鳥時代の彫刻の最高傑作と称され、わが国を代表する仏像彫刻である。
また、寺宝で国宝にも指定されている「天寿国繍帳残闕(てんじゅこくしゅうちょうざんけつ)」は、講堂本尊薬師如来像の背面に奉安されたものと伝わる。日本最古の刺繍遺品といわれ、天皇30年(622)、聖徳太子の妃である橘大郎女(たちばなのおおいらつめ)が、間人皇女と聖徳太子の死去を悼んで宮中の采女に命じて刺繍させた曼荼羅(まんだら)である。
現在、本堂に展示されているものは複製で、国宝の繍帳は奈良国立博物館に寄託されている。

参考

所在地:奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺北1-1-2
拝観時間:
3月21日~9月30日は、9時00分~16時30分
10月1日~3月20日は、9時00分~16時00分

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