※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

竹林寺(生駒市)(ちくりんじ/いこまし)

概要

山号を生馬山と号する律宗の寺院。本尊は文殊菩薩騎獅像。
奈良時代に行基が「生馬仙房(いこませんぼう)」を構えた故地と考えられている。
行基は、治水・架橋・貧民救済などの社会福祉事業に奔走し、東大寺の大仏建立にも尽力した僧で、民衆から支持され、文殊菩薩の化身と仰がれた。寺名は、文殊菩薩の聖地である中国の五台山大聖(ごだいさんだいしょう)竹林寺にちなむ。
鎌倉時代に境内から舎利瓶が出土したことで、行基信仰が盛んになり、円照、良遍、忍性、凝然ら高僧によって中興された。しかし、明治の廃仏毀釈(きしゃく)により廃寺同然となり、境内の整備が進められたのは、平成9年(1997)になってからである。
境内には、行基墓(国史跡)、五輪塔忍性墓、竹林寺古墳がある。

参考

所在地:奈良県生駒市有里町211-1
拝観時間:境内拝観自由
毎月2日は行基の月命日の法要があり、10時ごろから12時ごろまで本堂内が拝観できる

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