※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

達磨寺(だるまじ)

概要

聖徳太子にまつわる伝説「片岡山飢人(かたおかやまきじん)」ゆかりの臨済宗(禅宗の一派)の寺。
日本書紀(720年)によると、太子は片岡山(現・王寺町内)を遊行中、飢えて倒れている男を救ったが、後にこの男が聖者であることを悟ったとされる。
後世になって、この飢人が禅宗の開祖・達磨の化身であると信じられ、墓がつくられた。 そこに建立されたのが達磨寺という。
本尊の達磨坐像(室町時代、重要文化財)は、南都仏師・椿井集慶の作で日本三大達磨の一つである。 ほかに寺宝として、いずれも重要文化財の聖徳太子坐像(鎌倉時代)、絹本著色涅槃図(けんぽんちゃくしょくねはんず/平安時代)、達磨寺中興記石幢(室町時代)がある。
寛文7年(1667)建築の方丈(仏殿)は、奈良県内では数少ない本格的な禅宗方丈遺構として県指定文化財に選定されている。
また、境内には横穴式石室を持つ古墳時代後期の3基の円墳があり、達磨寺古墳群と呼ばれている。
このほか、片岡城主・片岡春利の墓や、戦国武将・松永久秀(弾正)の墓などもある。

参考

所在地:奈良県北葛城郡王寺町本町2-1-40
拝観時間:境内拝観自由

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