※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

巣山古墳(すやまこふん)

概要

4世紀末から5世紀初めに造られた前方後円墳。
馬見古墳群の中でも最大級の古墳で、昭和27年(1952)に国の特別史跡に指定されている。
周濠(しゅうごう)が農業用ため池として利用されており、水位変動や波によって墳丘と外堤の裾が大きく削り取られ、埴輪(はにわ)列が露出していたため、平成12年(2000)度から史跡整備と発掘調査が継続して進められている。
墳丘規模は全長約220メートル、後円部直径約130メートル、高さ約19メートル、前方部先端の幅約112メートル、高さ約16.5メートルであることが分かっている。
前方部北西隅から、墳丘完成時に行われた祭祀(さいし)に関わる木製すきが、周濠の北西隅では、古墳に邪気が入り込まないように結界として立てられた靫形(ゆきがた)木製品が、北東隅から棺(ひつぎ)を運んだとみられる喪船が出土している。
また、前方部の西側からは出島状遺構が見つかり、家、蓋(きぬがさ)、盾、囲い、水鳥形などの埴輪が多数出土している。

参考

所在地:奈良県北葛城郡広陵町三吉

※コンテンツの著作権は、原則として奈良県に属します。当サイト上の文章・写真等の無断使用・転載、二次利用を禁止します。
Copyright (C) Nara Prefecture All Rights Reserved.