鎌倉時代の初めごろ、吉野山の桜の名所、奥千本に、吉野山を愛した歌人・西行法師が3年ほど住んだと伝えられ、現在、西行をしのんで小さな庵(いおり)が建っている。 西行は「新古今和歌集」を代表する歌人で、吉野の桜をこよなく愛した。 江戸時代に西行を敬愛する俳聖・松尾芭蕉もこの地を訪れた。今も西行や芭蕉に詠まれた苔(こけ)清水が庵のそばにわき、奈良県の「やまとの水31選」の一つに選ばれている。
所在地:奈良県吉野郡吉野町吉野山 見学自由
西行庵 2010年12月12日撮影 吉野郡吉野町