※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

五條猫塚古墳(ごじょうねこづかこふん)

概要

一辺約27メートル、高さ約4メートルの5世紀中ごろの方墳。墳丘は2段に築かれ、竪穴式石室のほか、外部では葺石(ふきいし)や埴輪(はにわ)列、幅約15メートルの周濠(しゅうごう)が確認されている。
石室は盗掘されていたが、昭和33年(1958)の発掘調査で、石室内外から豊富な副葬品が出土した。
中でも蒙古鉢形眉庇付冑(もうこばちがたまびさしつきかぶと)などの金銅装武具や金銅製帯金具、鍛冶具などの工具類は当時の最先端の金属器生産技術を象徴するものとされる。
被葬者は吉野川、紀ノ川の水運を経て朝鮮半島に至る交易路の要衝だった同地を抑えていた首長が考えられている。
五條市史跡。
約100基の古墳が確認されている近内古墳群にある。

参考

所在地:奈良県五條市西河内町

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