釣り鐘を備えた山門「鐘楼門」が目を引く浄土宗の寺である。
天暦5年(951)、興福寺(奈良市)の僧・一和(いつわ)が開いたと伝えられる。
鎌倉後期の林阿上人(りんなしょうにん)によって中興され、南北朝時代には南朝方の武将・楠木正成の祈願寺となった。
慶長19年(1614)、戦国時代の大和の武将・筒井氏によって焼かれたが、寺宝の天得如来像図(てんとくにょらいぞうず)と鐘楼門は残り、後に再興のきっかけとなった。
本尊は阿弥陀如来像。
所在地:奈良県御所市南郷1639
拝観時間:境内拝観自由