※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

巨勢寺跡(こせでらあと)

概要

古代豪族、巨勢氏の氏寺。現在は塔跡を残すのみであるが、昭和62年(1987)からの3回にわたる発掘調査で、講堂の位置が判明した。
同時に回廊と築地も検出されたことで、法隆寺式伽藍(がらん)配置の大寺であったことがわかった。
この調査では、白鳳期の創建瓦を焼いた登り窯2基や、平安時代の釣り鐘鋳造遺構なども見つかっている。
日本書紀の朱鳥元年祭条には、天武天皇の病平癒を祈って200戸が封されたとあり、往時の寺格の高さが分かる。
近くにある阿吽寺と正福寺(かつては勝福寺という名称で、江戸時代に改められた)は子院である。

参考

所在地:奈良県御所市古瀬361
見学自由

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