浄土真宗本願寺派の寺院。
長元元年(1028)、天台宗の皇慶阿闍梨(こうけいあじゃり)が山城国久世郡岩田村に草創したのが初めとされる。
その後、平康頼の孫・千代寿が出家して光慶と号し、住職になり、真宗に改めた。
天正16年(1588)、現在の良玄寺の地に光慶寺を創立し、元和3年(1617)現在地に移転したが、延宝8年(1680)に焼失。
現在の本堂は、その後再建されたもので、市内の真宗本堂の代表的建築である。
本尊の木造阿弥陀如来立像は、室町時代初期の作。
境内の梵鐘(ぼんしょう)は、市指定文化財になっている。
また、寺には、平清盛自筆の赦免状と称する古文書が保存されている。
赦免状は、歌舞伎の演目としても有名な「俊寛」の一味で、謀反が発覚して俊寛とともに鬼界ヶ島へ流された丹波少将成経(たんばのしょうしょうなりつね)、平判官康頼(へいはんがんやすより)に対して平清盛が出したものである。
所在地:奈良県大和郡山市今井町35
拝観時間:9時00分~17時00分