北葛城郡広陵町にある高野山真言宗の寺院。
山号はなく、本尊は兜跋毘沙門天立像(とばつびしゃもんてんりゅうぞう)である。
聖徳太子が平群郡熊凝(へぐりぐんくまごり)に建立した熊凝精舎をもとに、舒明(じょめい)天皇が建立した百済大寺の後身であるとされるが、定かではない。
今日では本堂と三重塔を残すのみだが、かつては七堂伽藍(がらん)の大寺であったという。
本堂は大織冠(たいしょくかん)と呼ばれ、談山神社の古社殿を移築したものと伝わる。
鎌倉時代中期建立の三重塔は、明治39年に国の重要文化財に指定されている。
所在地:奈良県北葛城郡広陵町的場
拝観時間:境内拝観自由