※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

行基墓(ぎょうきのはか)

概要

行基(668~749年)は奈良時代の高僧で、数多くの寺院を建立し、治水・架橋・貧民救済などの社会福祉事業にも尽力した。
民衆からの信頼はあつく、東大寺の大仏建立の勧進においても大きな力を発揮している。しかし、天平21年(749)、大仏の完成を見ることなく、平城京の菅原寺で82歳の生涯を終えた。
遺命により、生駒山の東陵で火葬され、埋葬された場所が竹林寺(生駒市)境内にあるこの墓所とされている。
墓所は、一辺約10メートルの方形の墳丘で、山を削り出すか、もしくは盛り土をして造られている。大正10年(1921)に、当時の内務省によって国の史跡に指定された。
なお、近鉄奈良駅前の噴水広場には、赤膚焼の行基像が、東大寺大仏殿の方角を向いて建てられており、市民の待ち合わせ場所として親しまれている。

参考

所在地:奈良県生駒市有里町211-1 竹林寺境内
竹林寺拝観時間:境内拝観自由

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