※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

金峯山寺(きんぷせんじ)

概要

吉野山にある金峯山修験本宗(しゅげんほんしゅう)の総本山。
古来、霊山とされてきた金峯山で、役小角(えんのおづぬ、役行者)が苦行の末に金剛蔵王権現(こんごうざおうごんげん)を感得し、これを山桜の木に彫って、山上ケ岳(現・大峯山寺本堂)と山麓の吉野山(現・金峯山寺蔵王堂)に本尊として祭ったのが始まりという。
修験道の根本道場であったが、明治政府によって修験道が禁止され、一時、廃寺となり、明治19年(1886)に天台宗の寺として復興。昭和23年(1948)には、蔵王堂を中心に金峯山修験本宗が立宗し、その総本山として今日に至る。
山号は、宇宙の中心の山という意味の国軸山(こくじくさん)。
現在の蔵王堂は、5度の焼失ののち、天正20年(1592)ごろに再建されたもので、木造では東大寺大仏殿に次ぐ大建造物であり、仁王門とともに国宝に指定されている。
蔵王堂境内には、元弘3年(1333)に護良(もりなが)親王が北条勢に攻められて吉野落城を決意し、最後の酒宴を開いたという四本桜があるほか、後醍醐天皇の遺品も数多く所蔵している。
また、2004年7月には、ユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録された。

参考

所在地:奈良県吉野郡吉野町吉野山
拝観時間: 8時30分~16時30分

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