生駒山地から流れる鳴川の清流に沿って、磨崖仏(まがいぶつ)が点在する。かつては千光寺の参道だった。 清の滝にある線刻地蔵立像は、八尺地蔵、清滝地蔵とも呼ばれ、高さ3メートル以上もある鎌倉時代の作で、役行者(えんのぎょうじゃ)と大蛇にまつわる伝説が残る。 対岸には、岩を四角に彫った中に五体の仏が浮き彫りにされていて、かつては五智如来と呼ばれていた。 ほかに、貝吹地蔵、はらみ地蔵、ほら吹き地蔵など、室町時代から近世までの磨崖仏がある。
所在地:奈良県生駒郡平群町鳴川
清滝石仏群 2010年10月27日撮影 生駒郡平群町