※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

吉備池廃寺(きびいけはいじ)

概要

大和三山の一つ、天香久山の北東約1キロの所にある古代寺院跡。
江戸時代に造成された農業用ため池・吉備池の東南部に、飛鳥時代の瓦片が散らばっていることが古くから知られており、瓦窯があったと考えられていたが、平成9年(1997)、池の護岸工事に伴う発掘調査で、池の南辺の東と西に大きな基壇を伴う塔、金堂が建っていたことが確認された。その基壇の大きさや瓦の年代などから、舒明天皇11年(639)に建てられた初の天皇勅願の寺院である「百済大寺」とする説が有力とされている。
20回以上の調査が現在まで行われており、南門や僧坊跡などが確認されている。

参考

所在地:奈良県桜井市吉備

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