蘇我馬子(そがのうまこ)によって建立された飛鳥の法興寺(ほうこうじ)が、平城京遷都に伴い移築されて元興寺となった。南都七大寺の一つであったが、室町時代の火災などにより伽藍(がらん)を失い、中院町の極楽院と西新屋町の小塔院跡、芝新屋町の観音堂・東塔院に分かれた。 東塔院には江戸時代末まで塔が残っていたが、火災により焼失。現在では民家の間に基壇と礎石が残る。かつては興福寺五重塔をしのぐ巨大な塔だった。
所在地:奈良県奈良市芝新屋町12 拝観時間:8時00分~17時00分
元興寺 塔跡 五重塔跡の礎石 2010年9月24日撮影 奈良市