※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

鴨都波神社(かもつばじんじゃ)

概要

延喜式(927年)に記された式内社(名神大社)。旧社格は県社。
社伝によれば、第10代崇神天皇の勅命により、太田田根子(おおたたねこ)の孫の大賀茂都美命(おおかもつみのみこと)が創建したとされる。
主祭神は、積羽八重事代主命(つわやえことしろぬしのみこと、事代主)と下照姫命(したてるひめのみこと)。
積羽八重事代主命は、大神神社に祭られている大国主命の子にあたることから、大神神社の別宮とも呼ばれている。
積羽八重事代主命は、国家の守護神として宮中八神の一神で古くから崇敬されていた。
高鴨神社(上鴨社)・葛木御歳神社(中鴨社)に対して、下鴨社と呼ばれており、鴨族が信仰していた事代主神の信仰の本源とされている。
この一帯は鴨都波遺跡として、土器や農具が多数、出土したことから、古くから鴨族がこの地に住みつき農耕をしていたと考えられている。
年中行事では、夏季大祭(7月16日)と秋季大祭宵宮(体育の日の前々日)のときに行われるススキ提灯(ちょうちん)献灯行事や、秋季大祭宵宮翌日の本祭の神輿(みこし)渡御行事が有名で、ススキ提灯献灯行事は、平成12年(2000年)に県指定無形民俗文化財となっている。
ほかに、平成8年(1996)に奈良県指定有形民俗文化財になった神社所有の鴨都波神社祭礼渡御絵馬図がある。

参考

所在地:奈良県御所市宮前町513
拝観時間:境内拝観自由(鴨都波神社祭礼渡御絵馬図は予約が必要)

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