平成12年(2000)に発掘された、長さ2.4メートル、幅2メートルの亀の形をした石造物で、甲羅が水槽のようにくぼんでいる。
湧水施設から流れる水が小判型石造物と亀形石造物を通り、北に向かって伸びる溝に流れる仕組みになっている。
周辺では、石敷きの広場や階段状の石垣が見つかった。
南の丘の上には表面にくぼみや溝を刻んだ酒船石があり、一帯は何らかの祭祀(さいし)が行われた施設と考えられており、斉明天皇の両槻宮(ふたつきのみや)との関連が指摘されている。
亀形石造物と酒船石を含めた一帯は酒船石遺跡として国史跡に指定されている。
所在地:奈良県高市郡明日香村岡
見学時間:8時30分~17時00分(最終入場は16時45分)