御歳山の北ろくにある。祭神は御歳神(みとしのかみ)。古墳時代の豪族、鴨(かも)氏が祭りごとを行っていた神社の一つ。
仁寿2年(857)には大和国で唯一の最高位を授かり、その後も延喜式神名帳に「名神大、月次、新嘗」と記されるなど、農業神としてあつく尊宗されてきた。同じ御所市内にある高鴨神社(上鴨社)、鴨都波神社(下鴨社)と並んで中鴨社とも呼ばれている。
現在の本殿は、春日大社の本殿第一殿を移築したもの。社殿が山の中央を避けて建てられているのは、巫女(みこ)奉仕をした斎宮のしきたりに倣ったものとされる。
所在地:奈良県御所市東持田269
拝観時間:境内拝観自由