田原本町八尾に鎮座する延喜式内大社。
正式名称は、鏡作坐天照御魂神社(かがみつくりにますあまてるみたまじんじゃ)という。
祭神は、天照国照彦火明命(あまてるくにてるひこほあかりのみこと)、石凝姥命(いしこりどめのみこと)、天糠戸命(あめのぬかどのみこと)。
石凝姥命は日本神話に登場する神で、天照大神(あまてらすおおみかみ)の岩戸隠れの際に八咫鏡(やたのかがみ)を造った。
社伝では、崇神天皇の代に、三種の神器の一つである八咫鏡を皇居に祭るのは恐れ多いとして、ほかの場所(伊勢神宮の起源)に祭り、内待所に祭る別の鏡を造ったとされる。
この神鏡を造ったのが石凝姥命の子孫である鏡作氏で、その試作の鏡が鏡作神社のご神体であると伝わる。鏡鋳造鋳物元祖の神として古くから崇敬を集め、今なお、鏡・ガラス業界などからの信仰があつい。
また、毎年2月下旬に行われる御田祭では、御田植舞、豊年舞、牛使いが行われ、牛が暴れるほど慈雨に恵まれると伝えられている。
所在地:奈良県磯城郡田原本町八尾
拝観時間:境内拝観自由