※下記は、2010年に確認した内容でありますが、その後外観や記載内容が変更されている場合があります。

鬼の俎・雪隠(おにのまないた・せっちん)

概要

鬼の俎、鬼の雪隠、いずれの石造物も墳丘土を失った同一の古墳の石槨(せっかく)の一部。刳(く)り貫き横口式石槨と呼ばれるもので、石英閃緑(せきえいせんりょく)岩でできている。
俎はその床石で長さ約4メートル、幅約2メートル、厚さ約1メートル。雪隠は蓋石(ふたいし)で、くりぬかれている部分が石槨の空間である。二つの石造物は20~30メートル離れているが、蓋石(雪隠)が床石(俎)の位置から転がり落ちたためという。
石槨には、このほか扉石があったとみられるが、失われている。
鬼の俎・雪隠は、近くにある欽明天皇陵(梅山古墳)の陪塚とされ、石造物は宮内庁が管理、どちらも柵で囲まれている。
石造物をめぐっては、鬼が霧を降らせ、迷った通行人を捕らえて俎の上で料理して食べ、雪隠で用を足したという伝説がある。

参考

所在地:奈良県高市郡明日香村野口
見学自由

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